宮崎駿監督作品の中心を担った天才アニメーター・山下明彦が、見えない男の孤独な闘いをスペクタクルアクションで魅せる!
アニメーションは絵を動かし、キャラクターに生命を宿す仕事だが、もし動かす人物が見えず表情すら描かれないとしたら、一体どのような物語が描きうるのか?本企画は、この難題への挑戦から始まった。
監督を務めるのは、『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』など、長きにわたり宮崎駿監督作品の中核を担った天才アニメーター山下明彦。ジブリ美術館短編作品の『ちゅうずもう』の監督を手がけた山下が、自身初のオリジナル短編映画に挑む。透明人間の不安、悲しみ、怒り、そして希望。存在を希求する人物の態様を、あらゆるアニメーション表現を用いて繊細かつアクロバティックに描く。手描きアニメーションによる史上初の透明人間の誕生!
『この世界の片隅に』美術監督・林孝輔が描く心象風景。音楽は中田ヤスタカ、透明人間にオダギリジョー、田中泯が出演。
美術監督を担当するのは、『この世界の片隅に』の林孝輔。日本画出身の林が、一転、油絵の技法を取り入れた絵画様式で、透明人間の変わりゆく心理を美術から描きだす。“透明人間”役には個性派俳優のオダギリジョーが挑戦。台詞が極めて少ない本作において、息遣いや吐息で喜怒哀楽のあらゆる感情を表現。盲目の男役に舞踊家として活躍する田中泯が参加し、透明人間の運命を変える一言に魂を込めた。
透明人間の内なる戦いと希望を力強く奏でるのは、Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅ等日本の音楽シーンで絶対の存在感を有する音楽プロデューサーの中田ヤスタカ。本作では独自の EDM 的音楽で重厚感のある音楽世界を作り上げる。